辻町の女性(ジュリ)へ 那覇市長 献花式 ~ 辻町創建350年

ちゅううがなびら(こんにちは)。
本日も沖縄ジョートー市場店主ブログへお越しいただきありがとうございます。店主ミカ@那覇です。

台風の影響もあってか、ときおり突風が吹いたり、小雨がぱらつきましたが、昨日開催された那覇市長の献花式を無事に終えることができました。
私は司会をさせていただきましたので、写真は舞台袖からちらりと撮るのがやっとでした。
辻の女性・ジュリたちへ那覇市長が献花をされたことは初めてのことです。
みなさまへお届けしたいという想い、記録、おもひでのひとつとして、少し綴りたいと思います。

舞台横断幕のうしろには辻の御嶽があります。
ステージの袖(下手)から撮影しました。舞台の後ろにある辻の御嶽です。この日は扉が開放されていました。

雨が降ったりやんだり。悪天候の場合は、「料亭那覇」のホールでの開催も検討されていましたが、なんとか予定通り、辻の御嶽前で開催することができました。

那覇市長献花式次第

辻町の女性(ジュリ)への 那覇市長 献花式
ウナイみやらびの里 辻町創建350年 義理・人情・報恩に生きた辻町の女性(ジュリ)に感謝
とき:2018年9月25日(火)13:30~14:00
ところ:那覇市辻 辻の御嶽(ジュリ馬まつり会場)
主催:一般財団法人 辻新思会 辻自治会

那覇市長がお越しになるまでは、ジュリについて説明させて頂いたり、客席の方にお話を伺ったりしておりました。
※ジュリについては別途綴りたいと思います。

辻の女性・ジュリについては、下記の記事をご一読いただけましら幸いです。
沖縄CLIP 沖縄を代表する老舗料亭「料亭那覇」の魅力
辻新思会の理事長でもある上江洲安明氏が、ジュリとはどのような女性であったのか、辻はどのような場所であったかを語られた内容を要約してご紹介しています。

かぎやで風

幕開けは、辻で働く女性たち6名による「かぎやで風」。古武道の棒も入り、とても豪華でした。ちなみに、左の電柱の後ろにいるピンクの着物に青いハッピを着けているのが司会のミカです。【写真提供】S様

沖縄の祝賀の座開きにもっともふさわしい祝儀舞踊といえば、「かぎやで風」です。
琉球国王の御前で最初に演奏されていたとされる「かぎやで風」は、琉球国時代から今日に至るまで300年あまり歌い継がれています。

幕開け「かぎやで風」。棒も入り、豪華絢爛です。
ときおり小雨がぱらつきます。平日の13時半にもかかわらず、これだけの人が集まってくださいました。【写真提供】S様

ご来場者は、辻の人たち、那覇の人たち、それ以外の方はもちろん、「TBSのニュースで知って来ました」とおっしゃる東京の方も。上海からいらしていた方もいたそうです。あまり告知されていない印象でしたが、気付いて駆けつけてくださった方がたくさんいらして嬉しかったです。感謝☆

ジュリ馬の由来(ユレー)

「ジュリ馬の由来(ユレー)」歌:にしはまようこ 踊り:ひがきよみ

「ジュリ馬の由来(ユレー)」 作詞:上江洲安明 作曲:登川誠仁
この曲は、ジュリの鎮魂のために、「廿日正月(ハチカソーグヮァチ)」でのみ奉納されています。今回は特別に奉納されました。
「廿日正月(ハチカソーグヮァチ)」とは、旧暦1月20日に辻で開催される五穀豊穣と商売繁盛を祈念する伝統行事です。とくに、艶やかな「ジュリ馬」の行列で知られています。

日舞

日本新舞踊 大河流(おおがりゅう) 大河祥鳳による「北の三代目」【写真提供】S様

躍動感あふれるみずみずしい日本新舞踊でした。

那覇市長献花、あいさつ

城間幹子那覇市長 【写真提供】S様

城間幹子那覇市長よりご挨拶と献花が捧げられました。
市長のことばに、涙を拭っていた方もいらしたそうです。

辻のジュリへ献花を捧げる城間幹子那覇市長 【写真提供】S様

花風

「料亭那覇」提供、舞手・たいらえりか による「花風」

「花風(はなふう)」は、雑踊りの傑作のひとつ、と言われています。
船で旅立つ愛しい殿方を想って、三重城(ミーグシク)から見送るジュリの切ない女心が私たちの胸を打ちます。
ゆったりとした動きですが、個人的にとても好きな踊りです。

空手・古武道

第19回世界空手道選手権大会で優勝しました こばしがわさゆり による空手、型の演武。【写真提供】S様

第19回世界空手道選手権大会で優勝しました こばしがわさゆり による空手、型の演武。
続いて、ちねんみさえ による古武道「護身の舞」が披露されました。

小雨が降って、舞台上は非常に滑る状況。舞台袖から見ていても、滑っているのが目に見えて、怪我をしないかとハラハラしました。が、さすがプロ。おふたりとも気迫のこもったカッコいい演武でした。

黒島口説

予定にはなかった「黒島口説」も奉納されました。
明るく元気な踊りなので、会場が華やぎました。

写真はありませんが、この後、主催の代表2名によるご挨拶と献花が捧げられました。
一般財団法人 辻新思会 理事長 上江洲安明
辻自治会 会長 八田不二夫
(市長、理事長、会長のお言葉を書き起こせたらよいのですが、動画もなにもなく。m(_ _)m
役割上なにかとパタパタとしていたので、、、。じっくり拝聴したかったです。)

最後は、沖縄らしく、カチャーシーで賑やかに締めくくられました。

辻のジュリたちへ市長が献花されることは初めてのことです。
心待ちにされていた方もたくさんいらっしゃったと思います。
とくに、理事長は「50年来の念願が叶った」とおっしゃっていました。
辻のジュリは「花を売る遊女」だったという誤ったイメージが浸透してしまっているなかで、ジュリは品位と礼節を備えた「義理・人情・報恩」に生きた辻の女性である、ということを知っていただけた良い機会であったと思います。

今回、司会を仰せつかり、貴重な場にご一緒させていただけたことに感謝です。
また、式典を終えてからお声掛けいただいた女性Yさん。
はじめてお話するYさん、短い時間でしたが、沖縄の伝統文化に対する熱い想いを伺って、すっかり意気投合。ゆっくりお話を伺いたく、今度飲みに行く約束をしました(笑)
司会をさせていただいたおかげで、Yさんと知り合え、伝統・文化・芸能に対する真摯な想いをもつ方とまた新たに繋がれたのが嬉しいです。
これからもいろんな方と知り合えたり、どんどん繋がり、広がっていくのだろうなぁ。楽しみです。

次回の司会は、宮古島で開催される「第13回なりやまあやぐまつり」です。
今宵は辻の「Mr.マイク」で民謡ライブ担当です。

今日もご愛読にふぇーでーびる☆も
みなさまに琉球弧のすべての神々のご加護がありますように☆

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