ジュリ花-那覇の花街に夜咲く魅惑の花

ちゅううがなびら(こんにちは)。
本日も沖縄ジョートー市場ブログへお越しいただきまことにありがとうございます。
梅雨らしい曇天と雨が続いている那覇から、七海(ななみ)こと店主・ミカです。

本日は「ジュリ花」をご紹介したいと思います。
写真はすべて昨夜スマホで撮影しました。
雰囲気だけでもお届けできればーと思います。

那覇市辻にある最古の料亭「料亭那覇」。
花街・辻と最後の料亭
花街・那覇市辻(つじ)の歴史は、琉球王国・第二尚氏王統11代尚貞王(しょうていおう)の時代まで遡ります。
1672年、辻と仲島が創建。渡地を含めた、「辻・仲島・渡地(チージ・ナカシマ・ワタンジ)」は三大花街としてその名を馳せます。
1908年、仲島と渡地が辻に統合されたことにより、辻には政財界や教育界をはじめ、あらゆる人々が集い、夜毎、高度な接待や華やかな宴が繰り広げられました。
しかし1944年、「10・10空襲」により辻は消失、270年あまりの歴史に幕を下ろしました。
そして戦後。
辻はふたたび、食事と琉球芸能を堪能できる料亭が立ち並ぶ花街として復活、各界著名人をはじめ多くの人々が足繁く通いました。
なかでも、「料亭松之下」、「料亭左馬(さま)」、「料亭那覇」は那覇の三大料亭と呼ばれたそうです。
しかし、栄枯盛衰。
時代は流れ、現在も営業されているのは唯一「料亭那覇」のみとなりました。
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以上、安積美加が取材・執筆いたしました『沖縄CLIP』より抜粋
料亭の入口左手にある「ジュリ花」。19時に通った時点では、まだつぼみで香りはしていませんでした。21時半過ぎに通ると花が開き、甘い香りを漂わせていました。開花する時間帯からして、本当に夜の花だなぁ、と思うのでした。

ジュリ(花街・辻で暮らし働いていた女性)の方々から聞き取り調査をしていたという、若狭のある方からちらりと教えていただいたことです。

「むかし辻には、食事と琉球芸能を楽しめる料亭がたくさんありました。
各料亭の入口には、“ヤコウボク”と“ホーミーを模した岩”がセットになって置かれていたそうです。
ヤコウボクは、夜に咲き香りがよいことから、ジュリ花(じゅりばな)と呼ばれていました。
ホーミー岩は、商売繁盛、魔除けなどの意味合いで置かれていたようです。
嫌なことがあったジュリたちは、ホーミー岩を撫でて気持ちを鎮めていたそうですよ。
花街・辻の料亭の入口には、ジュリ花があって、ホーミー岩がある。料亭那覇はまさしくその通りですね」

「ジュリ花」という言葉は、この方から習ってはじめて知りました。
華やかな花街に魅惑の香りを漂わせていたジュリ花。
七海もうっとりとする、甘く高貴な香りは、きっと多くの人々を魅了していたことでしょう。

夜の花街で、ふわっと甘い香りがしたら、今宵もどこかでジュリ花が花開いているかもしれませんね。

今宵も、料亭那覇のグループ店「Mr.マイク」で民謡ライブ(チャージ無料)を担当させていただきます。
ステーキハウスですがお酒のみもOKですので、お気軽に遊びにいらしてくださいね。
ご来店お待ちしております。

ステーキハウス Mr.マイク
住所/沖縄県那覇市辻2-4-1
電話/098-863-1838
営業時間/11:00~23:00(L.O.22:30)
定休日/年中無休(旧盆ウークイのみお休み) ※ライブのみ木曜休み
駐車場/近隣コインパーキング(1時間半のサービス券有り)
民謡ライブ/1日2ステージ(20時&21時)※無料です

今日もご愛読にふぇーでーびる☆
みなさまに琉球弧のすべての神々のご加護がありますように☆

2 thoughts on “ジュリ花-那覇の花街に夜咲く魅惑の花

  1. 夜香木のことを、ジユリ花と言うこと、初めて知りました。ありがとうございました。
    沖縄の花街のことも、知りまた那覇に行きたくなりました。また私ごとでが、北谷に従兄が90歳で健在てすのてコロナあけには、伺いと、思ってます。

  2. 多賀谷 次男様

    はじめまして。
    コメントありがとうございます。
    沖縄の花街「辻」のこと、歴史、背景、本質を少しでも知って頂けたら幸いです。

    コロナ禍が落ち着きましたら、
    ぜひお元気なお姿と笑顔で、北谷の従兄さまに会いにいらしてくださいね。

    今日6月23日は「慰霊の日」です。
    シトシトと雨の降る那覇から
    うまんちゅぬ あちゃー かふー うにげーそーいびーん。

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