島々の文化を伝える専門メディア『島風の記憶と希望』および『沖縄ジョートー市場』を運営いたします合同会社ジョートーが企画制作からプロデュースまで丹念に誂えた文化イベント、それが『ぬちぐすいぬ宵』です。
『ぬちぐすいぬ宵』に寄せて ─ 記録を、一夜の記憶へ。
『島風の記憶と希望』が綴り、積み重ね、記録を続ける島の文化。
それは、誰かに体験されて初めて、色褪せない「記憶」となります。
当メディアの使命「文化を後世に伝える記録」が、ひと晩だけの「生きた体験」として立ち上がる瞬間。
それが、祝宴『ぬちぐすいぬ宵(ぬちぐすいぬよい)』です。
「聴く」ではなく「浸る」
三線の音、古酒の薫り、料理の味わい。
演者の息遣いと座の温もりが重なり、ひとつの和となってこころに沁み入る感覚。
それは「演者と観客」という壁が溶け、その場の全員で「ひとつの夜」を創り上げる空気感です。
「伝統」を「日常」に
かつての人々が酒を酌み交わしながら唄い、笑い、涙した「暮らしのなかに生きる唄」。
その尊い時間を、今この瞬間に再現すること。
「ぬちぐすい(命の薬)」の体現
終宴後の静寂に「あぁ、良い夜だった」とふーっと肩が軽くなり、 明日への活力となるような、満ち足りた穏やかなひととき。
文字や写真、映像としてだけでなく、“五感ですべてを分かち合う” 新たな記録の始まりです。
どうぞ島の唄に身も心も委ねる一夜をお愉しみください。
『ぬちぐすいぬ宵』 第一夜 八重山の唄遊び
記念すべき第一回は、八重山が誇る唄者・金城弘美さん、その調べに寄り添う笛・小林紀子さんを那覇市壺屋の「民芸酒場おもろ」にお招きし、一夜限りの特別な祝宴をお届けいたします。 
会場 – 那覇市壺屋「民芸酒場おもろ」
民芸に囲まれた座で琉球料理と古酒が愉しめる酒場。 店名の「おもろ」は、沖縄の言葉で「想い・想う」。 藤田嗣治、バーナード・リーチ、濱田庄司、山之口貘をはじめとする芸術家や文人が古酒を酌み交わしたひととき。 当時の趣をそのままに、令和五年、桜坂から壺屋に移転。
お食事とお飲み物 -琉球料理(六〜七品)と古酒
やちむんで供されるのは、沖縄の旬を活かした琉球料理。 四代目店主・新垣亮(あらかき あきら)氏が、受け継がれてきた献立を一皿一皿仕立てます。 また、歳月を重ねた古酒もこの場が有する味わいのひとつ。 宵の始まりを告げる最初の一献(古酒、またはお好みのお飲み物)をご用意しております。 二献目からは、お好みに合わせて別途承ります。(二献目以降別途有料)
「第一夜 八重山の唄遊び」演者
唄三線・金城弘美(石垣島在住)

金城弘美(きんじょう ひろみ)|石垣島出身。石垣島在住の唄者。 2000年「とぅばらーま大会」最優秀賞受賞 (※)。 その唄声は、島の風や波の音、そして祈りをも内包する「ぬちぐすい(命の薬)」として、聴く者の心を深く揺さぶります。 八重山方言で歌う童謡が NHK沖縄「うちなーであそぼ」で放送、新良幸人氏率いる「アコースティック・パーシャ(Acoustic Parsha)」のコーラス参加をはじめ、宮良康正氏やBEGINら第一線の音楽家からも絶大な信頼を寄せられており、数多くのレコーディングにその魂を吹き込んでこられました。 八重山の笛とともに一夜限りの特別な調べを紡ぎ出します。
※ 「とぅばらーま大会」最優秀賞 とは 八重山民謡の至宝と称される名曲「とぅばらーま」。その歌唱を競う「とぅばらーま大会」は、1947年(昭和22年)の創設以来、八重山の精神(こころ)を継承する場として揺るぎない歴史を刻んできました。この大会の「最優秀賞」は、単なる序列ではありません。一切の妥協を排した厳格な審査ゆえに「該当者なし」という年さえある、極めて重い称号です。その年の、そして島が認める最高峰の唄い手のみに授与される栄誉。歴代の受賞者は、八重山を代表する真の「唄者」として、島の人々が慈しみ、等しく敬愛を寄せる存在となります。 『ぬちぐすいぬ宵』ではその研ぎ澄まされた魂の響きを、わずか13名という極めて濃密な空間で、心ゆくまでご堪能いただけます。
笛・小林紀子(東京在住)

小林紀子(こばやし のりこ)|東京都出身。東京に拠点を置きながら、島の音に触れたいと八重山へ足繁く通われています。八重山の伝統に敬意を払い、「とぅばらーま大会」「デンサ節大会」など数々の舞台でその音色を響かせてきました。
「八重山は笛の島。八重山の唄には笛が欠かせません」と語る八重山の唄者・金城弘美さん。 「小林さんは、“自分が生まれ育った島ではない島の音楽” を奏でることに対し、常に謙虚な気持ちで向き合っています。彼女の気持が島の人に寄り添っているからなのでしょう。彼女の笛はやさしい音色なのです」。金城さんが「彼女の笛の音色とともに八重山の唄をお届けしたい」と信頼を寄せる小林さんのやさしい調べ。 唄声にそっと重なる笛の音色。八重山の笛が宿す、味わいある響きをお楽しみください。
13名だけで分かつ、島の魂に触れる心地よい至福のひととき
祝宴の間、表のシャッターは静かに下ろされます。
それは、市井の喧騒から離れ、この場に八重山の時間が流れはじめる合図です。
八重山には、いにしえより人々の営みのなかに唄があり、笛の音がありました。
器機を介すことのない唄声は、会場にそのまま震え、波紋のように広がります。
唄者の吐息、三線の爪弾き、寄り添う笛の息づかい。
八重山の気配が静かに満ちわたり、島の魂(こころ)に触れる心地よい時が流れます。
かつて島の先達たちが、大切な客人を迎えて夜更けまで語り明かしたように。
わずか13名様のためだけに誂えた “記憶に残る宵” を心ゆくまで分かち合ってください。

『ぬちぐすいぬ宵』
第一夜 八重山の唄遊び
2026年5月29日(金) 開場 18:00 / 開演 19:30
・其の一 19:30 ~ 20:10
・其の二 20:50 ~ 21:30
※一夜を通してご自身のお席で心ゆくまでお寛ぎいただけます。
民芸酒場おもろ(那覇市壺屋1-6-23)
宵を彩るおもてなし
本宴には以下のすべてが含まれております。
・八重山の唄者・金城弘美、笛・小林紀子の共演(二部構成)
・琉球料理(六~七品)
・宵を潤すはじめの一献(古酒、またはお好みのお飲み物)
・十三名様のためだけに貸切る私的な刻
本物を知る大人のための祝宴
◇ 上質な刻を嗜む大人のための祝宴 ご参加は二十歳以上のお客様に限らせていただきます。
◇ 一期一会のお座席について ご予約の先着順にて指定席をご用意させていただきます。
お席のご予約について
本宴は十三名様だけで分かち合う、一夜限りの特別な祝宴でございます。 お席に限りがございますため、事前のお手続きをもちまして、先着順にお席の確定をさせていただきます。 定員に達し次第、受付を終了させていただきます。 十三名様という限られたお席ではございますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
◇ お申し込みに際しての承諾事項 本宴は限られた十三名様のお席をお一人ずつに誂える特別な仕立てとなっております。そのため、お席確定後のキャンセルおよび払い戻しは何卒ご容赦ください。万一ご不参となる場合は、信頼できる方へお席をお譲りいただけますと幸いです。その際は事前にその方のお名前をお知らせください。