チキナーのソーミンタシヤー ~ チャンプルーとタシヤーの違い

ハイタイ! ちゅううがなびら(こんにちは)。
本日も沖縄ジョートー市場・店主ブログ『ななろぐ』にお越しいただき、ありがとうございます。
曇天の那覇から、「七海(ななみ)」こと、「ねこ」こと、美加です。(^-^)/
暑いんだか寒いんだかよくわからない日が続いています。
蒸し暑いなぁと思ったら、朝晩冷え込んで寒かったり。季節の変わり目のへんな~な感じ。

去った週末は、フェリーは出たのですが、強風雨でサバニの練習は中止。
ひさびさにおうちでゆっくりとした週末を過ごせました♪ (*^-^*)

 

さて、表題です。
最近、妙にチキナーが好きになっています(笑)
チキナーとは、シマナー(カラシナ)の塩漬け。沖縄ではとってもポピュラーな野菜のひとつです。

無性にチキナーのソーミンタシヤー(素麺炒め)が食べたくなり、今日のランチはスーパーで一袋106円の沖縄県産シマナーを購入して、チャチャッと作りました。o(^-^)o

ほんと、簡単なんですよ。
作り方(レシピ)はご家庭や人によって違いますが、七海の場合はこんな感じ。

チキナーのソーミンタシヤー
<材料>
・シマナー → 塩漬けにしてチキナーにします。
・マース(塩)← チキナーを作るのに使います。
・ソーミン(素麺)
・トゥナ缶(ツナ缶)
・サラダ油
・ごま油
・だしの素
・白だし

<作り方>
1.まずチキナー(からしなの塩漬け)をつくります。
シマナー(からしな)を洗って、5センチくらいにカット。ボールにシマナーを入れて、マースを振って20分ほど放置。
シマナーがしなしな~となって水分が出てきたら、ざっと水洗いして、余分なマースを落とします。

2.ソーミンをたっぷりのお湯でお好みの硬さに茹でます。
茹で上がったら流水で洗い流してザルにあげておきます。

3.火をつけたフライパンにサラダ油を少しひいたら、トゥナ缶を1つドバッと投入。
少し炒めたらシマナーも投入。

4.だしの素をふって、トゥナとシマナーを混ぜ炒めます。

5.4に茹でたソーミンを投入。そこへごま油少々、だしの素、白だし少々を加えて、混ぜ炒めたらできあがり♪

 

レシピってほどのものでもないですね(苦笑)

今回は、テフロンのフライパンでソーミンを茹でて、その後、そのフライパンでタシヤーにしました。
必要な調理器具は、チキナーを作るボール、ソーミンを洗ってあげておくザル、フライパンとお箸だけでした。洗い物も少なくて楽ちんです。(^-^)

 

ソーミンタシヤーを作っているときに、いつも思い出すのが、チャンプルーとタシヤーの違いを教えてくださったシージャ方のこと。

「なんでもかんでもチャンプルーってつけてるけど、ソーミンチャンプルーじゃないよ。
むかしの言い方するとソーミンタシヤーなんだよ」

「チャンプルーは豆腐が入った炒めもの。
さっとチャラめかしたの(炒めたの)をタシヤーって言うからね。
正しくはソーミンタシヤーなんだよ」

ことばは生き物で、どんどん変わっていくかもだけど、17年ほど前にシージャ方から教えていただいたチャンプルーとタシヤーの違い。
大事にしたいなぁと思っています。

 

東京や福岡では桜が満開なのだとか。
内地の桜、ソメイヨシノに会いたいです。

今日もご愛読にふぇーでーびる☆
うまんちゅぬ あちゃー かふー うにげーそーいびーん。

みなさまに琉球弧のすべての神々のご加護がありますように☆

【沖縄の家庭料理】グーヤーヌジのおつゆ ~ 沖縄のシシ屋(肉屋)のおじさん伝授レシピ

ぐすーよー、ちゅううがなびら(みなさま、こんにちは)♪ (^-^)/
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土砂降り雨の那覇から七海(ななみ)こと「ねこ」こと、店主・ミカ(安積美加・ASAKA MIKA)です。

今年は平年より5日早い梅雨入りなのに、まだ梅雨明けせず、今日も雨。
平年は6月21日頃に梅雨明けするのですが、今年は偏西風の影響で、梅雨明けが7月になりそうです。
梅雨が明けたら海に行きたいぞー! と思いつつ
表題です。(^-^)/

「グーヤーヌジ」とは ・・・「豚のウデ肉」のこと

グーヤーヌジ(豚のウデ肉)

豚の鳴き声以外はすべていただく沖縄。
「グーヤーヌジ」はウチナーグチで、豚の「ウデ肉」のことです。
スーパーにも「グーヤーヌジ」や「グーヤー」と書かれて陳列されているんですよ。(^^)
(ちなみに、「グーヤー」は「スネ」の意、「ヌジ」は「抜く」の意です。)

グーヤーヌジは、豚のおいしいエキスがつまった部位。
プロ(シシ屋)からみれば、ウインナーやミンチに向いているそうです。
グーヤーヌジ、沖縄の家庭ではだいたい“おつゆ”にしたりしていただきます。o(^-^)o

沖縄のシシ屋(肉屋)のおじさんに習った「グーヤーヌジのおつゆ」レシピ

「とん汁」はあっても、内地では豚が一口大に入ったような「豚のおつゆ」にねこは出会ったことがありません。
「豚のおつゆ」はもしかしたら沖縄ならではの家庭料理なのかなぁ? とも思いますが、みなさま、いかがでしょうか??
ちなみに、「豚のおつゆ」は沖縄の居酒屋や食堂など、飲食店でも見たことはなく、ウチナーンチュの誰かが作ってくれるのを食べたことがあるくらい。
だから、本当に沖縄の家庭料理なんですよね。

さて、今回お仕事(ライター業)でグーヤーヌジをいただきましたので、グーヤーヌジを初めて作ってみました! o(^-^)o
その際、地元沖縄のシシ屋(肉屋)のおじさんから「グーヤーヌジのおつゆ(豚のおつゆ)」の作り方を習いましたので、ご紹介したいと思います♪

1.グーヤーヌジのおつゆレシピ <下茹で>
お鍋に水を入れます。
そこへグーヤーヌジをまるごと入れて、水から下茹でします。
途中でアクがでてきたら、アクは取り除いてください。
茹でられたかな~と思ったら、お箸やフォークでグーヤーヌジを刺してみて、ドリップがでなければOKです。

☆ シシ屋のおじさんからチュクトゥバ(ひとこと)
お肉はなんでも水から茹でるんだよ。グーヤーヌジはブロックのままで茹でて。その方があとでおつゆにするときに型くずれしにくいから」

2.グーヤーヌジのおつゆレシピ <下茹でした茹で汁がポイント!>
お鍋からグーヤーヌジを取り出して、下茹でした汁をキッチンペーパーで濾します。

☆ シシ屋のおじさんからチュクトゥバ(ひとこと)
「最近は下茹でした茹で汁(ゆでじる)を捨てる人もいるけど、むかしのおばぁたちはみんな茹で汁でおつゆを作ってたんだよ。茹で汁に旨味が溶け出してるんだから、おつゆには茹で汁を使うんだよ。キッチンペーパーで濾したらいいさぁ。俺は面倒だから、一晩ほったらかしといて、翌日上澄みだけすくって使うけどね。え? ほったらかすとき冷蔵庫へ入れるかって? 入れないよ。入れなくても大丈夫だからよ」

鍋の上にザルを置いてキッチンペーパーを敷いて、グーヤーヌジの茹で汁を濾していきます。
濾したら透き通ったあふぁい(淡い)黄金色のスープの誕生です。o(^-^)o


3.グーヤーヌジのおつゆレシピ <昆布や鰹でダシをとる>

濾した下茹で汁に、昆布や鰹などお好みの素材でダシを取ります。
ねこはおうちにあった、利尻昆布と「宮古節(みゃーくぶし)」(伊良部島産の鰹節)でダシをとりました。
宮古節、入れ過ぎかな? かなり鰹風味が強くなっちゃった(苦笑)

4.グーヤーヌジのおつゆレシピ <醤油や味噌、お好みの味付けで>

グーヤーヌジを一口サイズにカットしたら、3でダシをとったスープに昆布やシブイ(冬瓜)など、お好みのお野菜を入れて再びコトコト。
お野菜などの具材に火が通ったら、お醤油やお味噌など、お好みの味付けをしたら完成です。o(^-^)o

☆ シシ屋のおじさんからチュクトゥバ(ひとこと)
「味付けは醤油でも味噌でも、そばダシでも、好きなのにしたらいいよ。よくレバーもいっしょに売っているさぁね。沖縄ではこれにレバーも入れておつゆにするよ。シンジムンだよね」

※「シンジムン」とはウチナーグチで、煎じもの、滋養食としてつくられる汁物のことです。

初めて作った「グーヤーヌジのおつゆ」。
面倒と言えばイヒグヮー(ちょっと)面倒なんだけど、初めてにしては上出来で、友人に食べてもらったら「おいしい! しみる~。シンジムンだねぇ」と喜んでおかわりしてくれました。
今回の具材はグーヤーヌジとパパイヤだけです。グーヤーヌジはホロリと崩れるやわらかさ。
味付けには、徳之島天城町のお塩だけ入れてみましたが、十分アジクーターで美味しかったです♪ o(^-^)o

シシ屋のおじさん曰く、「もし臭いと思ったら、臭い消しに生姜を入れるといいよ」とのことでした。
おじさん、ありがとうねー。

他愛もないお話に最後までお付き合いいただきありがとうございました☆

今夏は「仲間おじぃの奇跡のマンゴー」&「ケンちゃんマンゴー」がお届けできます!!
ただいまご予約受付中です。
年に一度のご褒美に、大切な方へのギフトに、みなさまからのご注文こころよりお待ちしております☆

【追記】内地での「ぐーやーぬじ」の入手方法

2022年10月のこと。
内地の方から、
「ぐーやーぬじが手に入らないから沖縄から送ってもらえますか?」
とご質問をいただきましたので追記します。

「ぐーやーぬじ=豚のウデ肉」
です。

沖縄のシシ屋(肉屋)のおじさん曰く、
内地でもお肉屋さんで「豚のウデ肉をください」と言えば入手できるはず」とのことです。
ご興味ございます方は試してみてください。o(^-^)o

うまんちゅぬ あちゃー かふー うにげーそーいびーん。
みなさまに琉球弧のすべての神々のご加護がありますように☆

「ツルムラサキ(ジービン/カンダティ)」は「おひたし」で

ぐすーよー、ちゅううがなびら(みなさま、こんにちは)♪ (^-^)/
本日も沖縄ジョートー市場店主ブログへお越しいただき&いつも沖縄ジョートー市場をご愛顧いただき、まことにありがとうございます☆
那覇から七海(ななみ)こと「ねこ」こと、店主・ミカ(安積美加・ASAKA MIKA)です。

沖縄は、3週間も緊急事態宣言が延長と知ってちょっとショックです。(>_<)

が、
明るく楽しく行きましょう!!

さっそく本題です。

コロナ諸々でご無沙汰してしまったハルサーの大城さん。
「絶対に顔出しNG!!」なのが残念ですが、沖縄ジョートー市場創業当時から大変お世話になっております大城さんは、完全無農薬にこだわり、野菜やハーブ、果物にとても精通されています。
昨日は打合せ&ご相談モロモロ兼ねて、約2年振りに沖縄本島中部にある大城さんの畑へ行ってきました。

ツルムラサキはあまりご縁がなく。ねこはたぶん初めて見ました。いや、見てるんだろうけどね!

大城さんの畑では、2種類のツルムラサキが栽培されていました。もちろん、大城さんの畑だから無農薬で!
ツルムラサキは、つる性の多年草で、アジアの熱帯地方原産。

「ツルムラサキ」は、ウチナーグチ(沖縄ことば)で「ジービン」「カンダティ」と言うそう。
紫のツルなんて沖縄っぽくて、ツルムラサキは沖縄ならではかなーと思ったら、全国各地で自生しているそうです。

ツルムラサキ。紫色のツルも花もきれいだったし、写真ももう少しちゃんと撮ればよかったなーといまになってピッチャガマ(ちょっぴり)後悔 (>_<)

「ツルムラサキは花もきれいだから、花もいっしょに添えて、手で折れるくらい柔らかなものだけを出荷してる」という大城さん。
「今夜おひたしにして食べたらいいよ」と言って、ツルムラサキをくださいました。

「ツルムラサキは少しクセがあるから、苦手なひともいるかもしれない」
「したら、ツゥーナ(ツナ缶)と合わせたらいい?」
「そうそう!」。

2年振りなので、コロナの話から、野菜の話から、ねこのベランダ園芸の話から、いろんな話をしました。

「パパイヤの根は、下へ下へとおろす性質があるからもっと深い鉢にしないと。
移植を嫌うなら、いまの鉢より広い鉢に土を入れて、広い鉢の上にいまの鉢をおいたらいい」

「バタフライピーみたいな蔓性は横に広がって伸びるから、タライみたいな広くて浅いのがいいよ」

「植物って二酸化炭素を吸って、酸素を出してくれるでしょ。でも、一日1回、夜眠る前に二酸化炭素を出してるよ」

「このハイビスカス、いまは葉っぱいっぱい出てるけど、ちょっと前は葉をぜんぶ落としてた。
なんでかわかる? 葉を落として土の保水性を保つためだよ。
植物はすごくアタマがいい。ずっと観察しているといろんなことを教えてくれる」。

いまの沖縄は19時でも明るいので、15時前に畑に行って、けっきょく気づけば19時過ぎまで話し込みました。
ガジャン(蚊)の餌食となったことは言うまでもありません。
とくに左手の甲がガジャンの集中攻撃に合い、いまも腫れ上がっています。
ほんと、蚊や虫にメチャメチャに刺されやすいこの体質が悲しい (T_T)

2年振りにお会いした大城さんから、第一声「あがとーなかまてぃからな!!」と言われました~。(>_<)

ツルムラサキのおひたし。緑の葉に紫のツル、ピンクの蕾と彩りがステキ。 これもちゃんと写真とっておけばよかったなー。

はじめてツルムラサキのおひたしにしてみました。
沸騰させたお湯でさっと茹でて、水で洗って包丁でザクザク切りました。
切っているとモロヘイヤみたいな粘り気が少し出てきました。
少しクセがあると言えばあるかな。でも、身体に良さそう♪
白だしをかけるだけでも良いし、山椒味噌も合いました o(^-^)o

ハブとガジャンはやだけど、やっぱパリ、ハルサーは楽しいです。

さて、明日はライター業で朝からシステム会社さんへ伺い、5人の社員さんを取材させていただきます。
今回は航空業界のシステム会社さん。これから開発された3システムの予習をしようと思います。ワクワクどきどき♪

畑も行くし、ガジャンに刺されるし、システム会社さんへ取材に行くし、海も行くし、サバニも乗るし。もちろん、辻&花城もやります!
コロナ禍でもありがたくねこは活動させて頂いております。感謝☆ (*^-^*)

本日もご愛読にふぇーでーびたん☆

うまんちゅぬ あちゃー かふー うにげーそーいびーん。
みなさまに琉球弧のすべての神々のご加護がありますように☆

 

<どぅーちゅいむにー(ひとりごと)>

「レモンとか柑橘系はカミキリムシが入ったら終わり。
まだ入ってないんだったら、50~60センチくらいを絶縁テープをぐるぐる巻きにするか、ペンキを塗って乾かし塗って乾かしを何度もしたらいい」
って大城さん、言ってたけど、あれは地中の50~60センチだったっけか?
ねことしたことが! やっぱメモとっておけばよかったな~。