【読み聞かせ 】沖縄の民話「人魚の歌」(乾隆/明和の大津波に纏わる民話)

ハイタイ! ちゅううがなびら。
那覇から七海(ななみ)こと美加やいびーん。
今日はいつもより早起きして、那覇市内のある小学校へ読み聞かせボランティアに伺ってきました。

今年(令和7年)から那覇市内の小学校へ読み聞かせボランティアに伺っています。
いつどこで、どんな本を誰に聞いていただいたのか備忘録として綴ります。
ご興味ございましたら以下どうぞ。o(^-^)o

読み聞かせボランティア備忘録(1)

先月2025年1月は、シージャ(大先輩)の読み聞かせ(十二支の絵本)をサポートしつつ見学しました。
そして、本日(2025/02/19)、ひとりで初の読み聞かせとなりました。ほんとうの読み聞かせデビューです。

「明日は5年生か6年生に読み聞かせおねがい」と昨日ご連絡をいただき、小学6年生には何が良いのだろう??
とあーてぃーはーてぃー。(事前に準備しとかないとね。反省)

悩みつつ、今回は那覇の小学校6年生のみなさんに、おうちにある沖縄民話の本から『人魚の歌』を聞いていただきました。

沖縄民話『人魚の歌』は、1771年旧3月10日(新暦1771年4月24日)午前8時頃、先島諸島を襲った「乾隆の大津波(明和の大津波)」に纏わる言い伝えです。
地震で発生した大津波により、八重山・宮古を合わせると約12,000人もの尊い命が奪われました。
※1771年は乾隆36年=明和8。乾隆は中国の元号で、明和は日本の元号です。

簡単にまとめますと、物語の舞台は昔むかし、八重山諸島・石垣島の野原村。
明日の朝、大きな津波が来ることを人魚が村人に知らせます。
人魚を信じて高いところへ逃げた野原村の人たちは助かり、信じなかった隣村の人たちは…という沖縄の民話です。
(確か、伊良部島にも似たような伝承があったはず。)

朝から重いかなぁと悩みつつも、同じ沖縄県内に起こった自然災害であり、日本史上に残る地震津波被害であり、「命どぅ宝」と「津波が来たら高いところへ逃げて」ということを伝えるテーマとして選びました。

 

いまの那覇の小学6年生はどのくらい知っているの?

那覇の小学校6年生がどの程度の予備知識があるのかわからないので、事前に3つ質問。

質問1.「宮古諸島」「八重山諸島」を知っていますか?
小6のみなさんご存知でした! 石垣島もご存知でした! おりこう!
このふたつを合わせて「先島諸島」ということはご存知なかったようでした。

質問2.津波を知っていますか?
小6のみなさんご存知でした。
追加で、「津波(TSUNAMI)は世界共通語となっている日本語なんですよ」と説明しました。

質問3.人魚を知っていますか?
小6のみなさんご存知でした。
「人魚をみたことある人は?」と尋ねると「はい!」とひとりの子が挙手。
驚いて「どこで?」と聞くと、「YouTube!」とご回答。なるほど~。時代ですね。

 

読み聞かせに使わせていいただく時間は、午前8時20分~30分。
長くても35分には終える、という15分あるかないかの短い時間です。

時間が許せば、人魚のモデルともされる「ザン(ジュゴン)」が、八重山の新城島では年貢として琉球国に献上されていた逸話などもお話できたら良かったのですが、時間内に終えることを優先。8時35分前には終えることができました。

読み終えたあとに子どもたちに質問してみると、「津波が来たら高いところへ逃げて」ということも、「命どぅ宝」というクガニ言葉も沖縄の小学6年生は知っていました。o(^-^)o

明和の大津波を知っている子もひとりだけいました!
「どこで知ったの?」と尋ねると、「琉球トラウマナイト」とのこと。
琉球トラウマナイトは沖縄の怪談番組。その子が観た内容はわかりませんが、沖縄の歴史の勉強に少しなったかも?

今日の6年生も、先月は小学3・4年生だったかな、みんなとてもお行儀よく、最後まで耳を傾けてくれました。
ありがとうございました。(*^-^*)

今日は快晴でした♪

これまで会話に上らないだけで、読み聞かせのことを話題にしてみると、読み聞かせボランティアをされている方が周りにいることがわかりました。

「◯◯小は毎週、現Pが読み聞かせをしているんですよ。足りなければOBが応援に行きます」
と、読み聞かせが盛んな学校もあるようです。
現Pというのは、きっと現役PTAさんなんだろーなーと想像しながら聞いていました。

 

いまは共働きのご家庭が多く、仕事、子育て、介護と、みなさんお忙しい時代。
なので、月1ペースくらいならボランティアできるかなーと思って始めました。
ほんの少しでも、誰かの、何かのお役に立てたら嬉しいです。

さて、次の読み聞かせは2週間後。
今度は何年生が当たってもいいように、低学年・中学年・高学年の3パターン準備しておこう。っと。

 

他愛もないお話に最後までお付合いいただきにふぇーでーびたん☆

今日もご愛読にふぇーでーびる☆

うまんちゅぬ あちゃー かふー うにげーそーいびーん。
みなさまに琉球弧のすべての神々のご加護がありますように☆

2025年のじゅり馬まつりにつきまして

いくつかお問い合わせを頂きましたので、こちらにて説明をさせて頂きます。

昨年2024年のじゅり馬まつりを主催しておりました、地域主体の「じゅり馬まつりパレード実行委員会」ですが昨年11月で解散をしております。
その為、一般公募の踊り子さんやボランティアの募集につきましては、昨年のまつり運営関係者の方ではわかりかねる状況でございます。

2025年のじゅり馬まつりは「一般財団法人辻新思会」が主催して行われますので、各種お問い合わせはそちらの方にお願いできればと存じます。

よろしくお願い致します。

【琉装】ぽっこりで「からじ結」を手軽に

琉装といえば「からじ結」

艶やかな琉球の衣装に身を包まれた女性。

髪型、ヘアスタイルは自由。

なのですが、

うちなーからじを結うことによって、琉装の特徴と魅力が全開。

「からじ結」は女性の琉装姿を大きく左右すると言っても過言ではないかと思います。

令和6年じゅり馬まつり地域パレードにて。一般公募の女性たちによるじゅり馬スネーが披露されました。 からじ結も着付けもプロの先生方が駆けつけてくれました。 カラジには、辻自治会が大切に保管している昭和時代のイリガンとジーファーが用いられました。

 

琉球国時代の女性は身分によって髪型が少し異なっていたサ

女性のからじ結に欠かせない小道具のひとつが「ジーファー(かんざし)」です。
かつて琉球国時代の女性は、身分によってジーファーが異なり、からじも首里結、那覇結、辻結など、地域や身分によって異なったとされています。
詳細はまたどこかで。

 

琉装の「からじ結」には(だいたい)「イリガン」を使います

琉装の女性らしさ全開のからじを結うためには、「長い髪」と「髪のボリューム」が必要です。

長い髪ってどのくらいの長さかというと、だいたい腰~チビ(おしり)以上の長さが必要かと思います。

でも、それだけ髪が長いと、洗うのも乾かすのもダイズさいが(大変です)。

なので、たいていの女性は「イリガン」と呼ばれる付け毛、いわゆるエクステを使って結い上げます。

イリガンは、ストレートであることが基本です。
イリガンには大きく2種類、人の髪でできた「人毛」と、イミテーションで作られた「人工毛」があります。
近年では、パーマをかけていない、染めていない、髪をすいていない、という三拍子揃ったストレートヘアの方は 絶滅危惧種 極めて稀です。
そのため、質の良いイリガンは年々減っています。
人毛の方が質もよく、結いやすく、お手入れもしやすいのですが、いかんせん値段が高い。というのが実情です。

沖縄県那覇市の辻自治会が所有している「イリガン」

 

からじ結はとっても難しい!!

イリガンとジーファーが手に入りました。

さー、からじ結にチャレンジ!

とは言え、琉球のからじ結はとても難しく、簡単には結えないんですよ。
うまくキレイに結えるようになるまでには、かなり、相当練習する必要があります。
例えば、教えてもらいながらだったとしても、1~2回習っただけで結える方は美容師さんくらいかも? です。

ほんとーに難しいんですよ。

日本髪を結うときはブロッキングしてから結いますので両手が自由になるそうです。
ところが、からじ結(※かつら結いの場合)は片方の手はずーっと髪を掴んだまま=結っているあいだ自由になるのは片手だけなんです。
それもからじ結が難しくなる点なのかも・・・。

なんでこんなややこしいんだ?!と思うほどですよ。
慣れれば自分でも結えますが。。。
大切な舞台などの場合は、プロの髪結師にお願いする方が多いようです。

※からじ結いには、大きく結い方(結う方法)が「かつら結」と「ケーシ結」という結い方があります。詳しくはまたどこかで。

ぽっこりを使った「からじ結」で必要なもの

とにかく難易度が高い琉装の髪型。

そこで登場するのが、「ぽっこり」です。

ぽっこりは、結い上げた部分のカタチを作ったものです。
ものすごーく簡単にいうと、髪の上にのっける被り物、カツラみたいなものです。

自分の髪で土台部分のカタチづくりは必要ですが、「ぽっこり」を乗せるだけで、なんちゃってうちなーカラジになります。

ぽっこり、ちょっとグチャグチャになってます。(照)

<ぽっこりを使った「からじ結」で必要なもの>

◎ 鏡は必須です。

・ぽっこり
・ジーファー
・ゴム(自分の髪を結ぶ用)
・櫛
・コーム
・アメピン(5本以上)
・Uピン(5本以上)
・整髪料(ヘアクリームやスプレーなど、髪をまとめ固める整髪料)
・ケタブ(ケタボ) ← 髪にボリュームがある方だと不要かもです
・手鏡
・着物を保護する肩に掛ける手ぬぐいやタオルも1枚あると良いかも。

 

「ぽっこりを使ったからじ結を教えてほしい」とのリクエストがあったので、その方に「ぽっこりを使ったからじ結いで必要なのはこれですよー」というのをLINEするにあたり、なんとなくココまで綴りました。

※からじ結に必要なモノや結い方は、流派や個々人によって異なります。
私は現時点ではどこの流派にも所属しておりません。(o_ _)o

 

今日もご愛読にふぇーでーびる☆

うまんちゅぬ あちゃー かふー うにげーそーいびーん。
みなさまに琉球弧のすべての神々のご加護がありますように☆