【沖縄の伝統文化・行事】ムーチー(旧暦12月8日)

ハイタイ♪ ちゅううがなびら(こんにちは)。
いつも沖縄ジョートー市場をご愛顧いただき&沖縄ジョートー市場店主ブログ『ななろぐ(七海のブログ)』へお越しいただきありがとうございます。
那覇から「七海(ななみ)」こと、「ねこ」こと、ミカです。(^-^)/

早いもので、大晦日となりました!
みなさまいかがお過ごしでしょうか?

旧暦12月8日はムーチーの日

昨日は旧暦12月8日。ムーチー(鬼餅)の日でした。

ムーチーは、カーサムーチー、カーサームーチー、鬼餅とも呼ばれています。
サンニン(月桃)やクバの葉に包んだ餅を厄払いのために仏壇や神棚、ヒヌカンなどにお供えして、家族の健康祈願、とくに子どもの健康を祈願します。

ムーチー前の沖縄のスーパーの風景。ムーチーを作る材料が並びます。(那覇市内)

ムーチーにまつわる思い出と

ふたむかしほど前(約20年前)のこと。
あまくまからムーチーをいただき、もうムーチーだけでおなかいっぱいの状態でした。

みんながみんな、ムーチーをつくって持ってきてくださるので、
「気持ちはありがたいけど、これ以上食べられないよ」
「もうムーチーみたくないなぁ(苦笑)」
なんて話していたのが懐かしいです。
もちろん、笑い話で悪意はありませんヨ。(^-^)

沖縄のひとたちも、ムーチーに食べ飽きてるんだなぁ。なんて密かに思っていました。

ムーチー前の沖縄のスーパーの風景(那覇市内)

ムーチーの昨日(2022年12月30日)。
スーパーに行ってみると、できあがったムーチーを眺めているひとりのおじぃがいました。
どうやらおひとりでお買物にいらしているようです。

その佇まいには、なんだか哀愁が漂っていました。

子どもの頃には母や祖母が、ご結婚されてからは奥さんが作ってくれていたのでしょうか。
いまは作ってくれる人がいなくなったのかな。
スーパーのムーチーをどんな思いで見つめているんだろう。。。

ひとりの老人男性の人生を想像してみました。

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その後、とてもお世話になっているライター仲間のNちゃんと近所の馴染み店でひさびさに盃を交わしました。
とてもご無沙汰していたので、近況を報告しあったり、いろんな話で盛り上がりました。

ラストオーダーにパスタを注文したあとでしたが、
「パスタ、キャンセルできますか? どうしてもこれからミカさんを連れていきたいお店があります」
と、彼女。

タクシーに乗って、彼女が親しくしているお店に連れて行ってもらいました。
桜坂の「竜宮通り」に面したビルの2階にある小さなお店。以前から行ってみたいと話していたお店でした。

「はじめまして」とご挨拶すると、「ミカさんのこと、一方的にですが、私は知っています。実はこの前の神事、見に行ったんですよ」と写真を見せてくれました。

初対面の彼女とお話していると、偶然にも重なることが驚くほどたくさんありました。

今後もいろいろと協力しあって行けそうな、良い関係を築けそうなステキな女性でした。
会うべくして会った人。
来るべきだったんだね。

Nちゃん、連れてきてくれてありがとう。

宴もたけなわ。
手作りのカーサムーチーをひとついただきました。

御披楽喜の際に、店主が厄払いの法螺貝を吹いてくれました。
50年以上前に遡る、とても立派で大きな法螺貝です。現在ではこれほど大きな法螺貝は入手できないそう。
「ぶぉーーーー。ぶーーー。プーーーー」
法螺貝もいろんな音がでること。法螺貝にもいくつか流派があること。状況によって吹き方を変えることなど、法螺貝の奥深さをはじめて知りました。

コーレーグースのことを伊江島では「ホールグゥーシュ」というそうです。

お店を出ると小雨でした。
国際通りに出ると、若者たちはいるけれど、タクシーはぜんぜん通りません。
タクシーを探しながら歩いていると、たまたま遭遇した儀間くん。ひとり暮らしのウチナーンチュ、35歳の青年ドライバー。
「飲みに行こう」とねこたちを誘うも、明日は午後から仕事だという。
「明日も仕事ならお酒が残っていたら大変だよ。クルマ持つなら今日はもう帰って寝なさい」。
帰宅を促しました。

なんだか残念そうにしているので、“きっとムーチーをもらっても嬉しくないだろうなぁ”と思いつつ、

「ムーチーあげるから、とにかく今日は帰って寝て、明日の仕事がんばりなさい。
大晦日もお仕事とは大変だね。運転お気をつけて。良いお年をね」

と、持っていたムーチーを手渡しました。

すると、

「じーちゃんが死んでから家でムーチーを作らなくなったから、すごく嬉しいです。ありがとう!!」

と思いのほか喜んでくれました。
ムーチーをポッケに入れた儀間くんとバイバイ。
儀間くんが喜んでくれてよかったな。

そっかぁ。
家族と離れて暮らし、年末も仕事して、帰宅してもひとり。
ムーチー、もらって嬉しい人もいるんだな。

ムーチーひとつとっても、沖縄のいろんなひとの暮らしや人生が垣間見えるなぁ・・・。

なんてことを思いながら帰路につきました。

【沖縄の風景】お正月用の飾りもスーパーにならんでいます。@那覇市内のスーパーにて

2022年今年も一年ありがとうございました。

2023年は良い方向に大きく前進する年になると思います。

 

2023年 癸卯(みずのとう)しあわせな一年でありますよう沖縄からこころよりお祈りしております

うまんちゅぬ あちゃー かふー うにげーそーいびーん。

みなさまに琉球弧のすべての神々のご加護がありますように☆

धन्यवाद ありがとう☆拝所清掃に感謝☆

ひーさん那覇やいびーん。
すっかり冬です。

15時からの料亭(「料亭那覇」@那覇市辻)での打合せを終え、16時半頃クルマで辻の拝所へ行きました。

すると、ちょうど拝所を清掃している方の姿が見えました。

 

ありがたい。

 

拝所清掃しようと思っていたところだから、余計にありがたい。
ひとりでやるにはかなりの骨折りなので、ほんとうにありがたいです。

 

一度通り過ぎて、近くの自販機でさんぴん茶のペットボトルを4本購入。
清掃していた方は3人に見えたけど、もし4人だったらーと思い、念のため4本買いました。

ペットボトルを持って再び拝所へ。

 

「お疲れさまです。お掃除ありがとうございます」
と、おひとりお一人にペットボトルを手渡しました。

 

なんとなく見覚えがあったので、お話してみると、拝所の清掃をしてくださっているのは「料亭那覇」で働かれているネパールの方たちでした。
約1年前にネパールから友人3人で来沖、自転車で15分のところに3人で暮らしているそうです。
日本語もお上手で、とても感じが良い方たちです。

 

「写真を撮ってもいいですか? ネットに載せてもよいですか?」とたずねると、
「OK」とおっしゃったので、カメラでパチリ♪

 

「My name is MIKA. 名前を教えてくれますか?」
おひとりずつ教えてくださるも、、、覚えられず(苦笑)

「お名前を書いてください」とメモ帳を取り出し、ペンとともに手渡しました。
きっと英語かネパールのことばで書いてくれるんだろうなーと思っていたら、なんとカタカナで書いてくださいました。いやー、すごいな。

辻の御嶽を清掃してくださっていたネパールの方々。左からクマルートさん、スレンドロさん、サニールさん。धन्यवाद!

「ネパールより沖縄は暖かいですか?」「はい」

「ネパールと沖縄はぜんぜん違います」

「ネパールには世界一高い山があります。沖縄の海がいいです」

そっかー。ネパールは海がなくて、高い山々があって、ぜんぜん景色が違うんだよな。

「食べ物は美味しいですか?」「おいしいです」

ぴっちゃがまユンタクしながら、“ネパールへ行ったみたいなぁ。もっと彼らとお話してみたいなぁ”と思いました。

「ネパールで“ありがとう”はダンネバッド!でよかたですか?」「そうそう!」

「お酒は飲みますか?」「ときどき」

お酒大好きな人たちだったら飲みに誘ったのにな(笑)

差し入れのペットボトルを掲げてくれました。

料亭那覇代表取締役であり、一般財団法人辻新思会の理事長である辻の守り神・上江洲安明氏。

理事長のおかげ。

ネパールの方たちのおかげ。

みなさんのおかげ。

いろんな人に支えられてあるんだなぁ。

感謝。

手を振って見送ってくださった。けれどピンボケ(苦笑)

धन्यवाद(ありがとう!)

またゆっくりお話できる機会がありますように。

今日もご愛読にふぇーでーびる☆

うまんちゅぬ あちゃー かふー うにげーそーいびーん。
みなさまに琉球弧のすべての神々のご加護がありますように☆

 

令和5年(2023年)「じゅり馬まつり」開催日時 → 中止 @那覇市辻

【御礼】令和5年「辻旧廿日正月神事」斎行

旧暦の暦通り、新暦2023年2月10日(金)に斎行いたしました。

日  時:令和5年2月10日(金)午前11時30分
出発地点:ムラヤー(沖縄県那覇市辻2-8-7 一般財団法人辻新思会)
主  催:一般財団法人辻新思会

今年はヌールガーのウンチケーに加え、波上宮の参拝を復活させていただくという歴史に残る一頁となりました。
ご支援くださった方々、見守ってくださった方々、本当にありがとうございました。

辻新思会の公式サイトがオープンしました。
詳細は辻新思会公式サイトをご覧ください。

辻新思会は、1672年創建の花街・辻の祭祀と歴史・伝統文化を守り伝え、「辻旧廿日正月神事」および、平成12年(2000年)以降の「じゅり馬まつり」主催団体です。

令和5年(2023年)「じゅり馬まつり」
誠に遺憾ですが、中止が決まりました(2023年1月10日)

日 時:令和5年2月26日(日)14:00~16:00 中止

場 所:一般財団法人辻新思会(沖縄県那覇市辻2-8-7)前

主 催:一般財団法人辻新思会・辻自治会

※旧廿日正月神事は予定通り斎行いたします。

※当日10:00~17:00、周辺に通行規制が敷かれます。

出演の演者さんたちは午前中からお越しになって準備されるので、周辺の有料駐車場も満車となります。

2016年「じゅり馬まつり」後半に一般客としてクルマで行ってみると、近隣駐車場はすべて満車。停めるところはまったくありませんでした。
クルマは旦那に任せ、ひとり会場へ行ってみましたが、あまりの人でステージに近づくことはできず(苦笑)

ご縁をいただき2019年から「じゅり馬まつり」司会をさせていただいておりますが、会場にはタクシーで駆けつけています。

「じゅり馬まつり」会場へはタクシー・公共機関でのお越しをオススメいたします。

舞台正面は一般財団法人辻新思会になります。(地謡の方たちがスタンバイされるはず)
2019年の「じゅり馬まつり」も14時スタートでしたが、早い方は13時頃から来場されて場所取りされていました。

2019年から4年振りの開催となる「じゅり馬まつり」! お天気に恵まれますように。
何かまたわかりましたらご案内さしあげます。(^-^)/

「じゅり馬まつり」はかつて「那覇の三大祭り」のひとつでした。

 

【完売御礼】令和5年(2023年)じゅり馬参加『継承のつらなり』那覇文化芸術劇場なはーと

※ご入場できなかった皆様
当日ご来場いただいたにも関わらず、当日券完売のためご入場いただけなかった皆様ごめんなさい。
足をお運びいただき、誠にありがとうございました。感謝御礼申し上げます。

令和5年の「じゅり馬まつり」は中止でございますが、
2月11日(土・祝)那覇市主催『継承のつらなり』にじゅり馬登場です。
地域の文化・伝統芸能にご興味ございます方、ぜひご来場くださいませ。

日   時:2023年02月11日(土)13:30開場 14:00開演
場   所:那覇文化芸術劇場なはーと
主   催:那覇市
料   金:前売り 一般 1500円 U24(24歳以下)1,000円(当日券はいずれも500円増)※詳しくは公式サイトをご覧ください。
公式サイト:なはーと『継承のつらなり』

 

とても良い方向へ大きな流れができています。
がんばります。

今日もご愛読にふぇーでーびる☆

うまんちゅぬ あちゃー かふー うにげーそーいびーん。
みなさまに琉球弧のすべての神々のご加護がありますように☆

 

年内年始に商品到着ご希望のお客様は12月8日(木)までにご注文ねがいます

いつも沖縄ジョートー市場をご愛顧いただきまことにありがとうございます。

早いもので2022年も師走となりました。

年越しに「沖縄そば」♪ 

年始に「あぐーしゃぶしゃぶ」をお楽しみいただきたいお客様は

12月8日(木)までにご注文ねがいます。

年内年始に商品到着ご希望のお客様は12月8日(木)までにご注文ねがいます。

※12月9日(金)以降のご注文商品のお届けは、年明け2023年1月中旬以降のお届けとなります。

ご注文こころよりお待ちしております。

ご質問ご不明な点等はお気軽にご相談くださいませ。→ お問合せ

いつもいっぺーにふぇーでーびる。

沖縄ジョートー市場
安積美加

 

「贅沢沖縄そばセット」販売再開☆ 年内年始の商品到着ご希望のお客様は12月8日までにご注文ください。

いつも沖縄ジョートー市場をご愛顧いただきまことにありがとうございます。

一時期ご注文受付を停止しておりました「贅沢沖縄そばセット」の販売を再開いたしました。
年越しそばに「軟骨ソーキそば」をどうぞ♪
※現在はすべて軟骨ソーキでお届けしております。

お歳暮ギフトの対応も可能でございます。
年内年始に商品到着ご希望のお客様は12月8日までにご注文ください。
(12月9日以降にご注文のお客様は、年明け2023年1月中旬以降のお届けとなります。)

みなさまからのご注文こころよりお待ちしております。

原材料費高騰により価格改定させていただきました。
何卒ご理解ご了承のほどお願い申し上げます。

いつもいっぺーにふぇーでーびる。

沖縄ジョートー市場
安積美加

 

神社へお参り、鳥居はどこからくぐる?? ~ 神道の参拝作法 

神社仏閣が大好きなねこです。

沖縄県那覇市の「波上宮」。第一鳥居の右手の社号標は1935年(昭和10年)に奉納されたもの。砲弾痕を残しつつも戦禍を免れた貴重な社号標です。

神社へお参りに訪れると、ほとんどの方が鳥居の前で一礼されています。
このような姿を目にすると、「あぁ、日本人だなぁ」と思い嬉しくなります。

 

京都で神社の鳥居をくぐるとき、京都の従姉妹から、

「真ん中は通ったらあかんよ」

と習いました。

ただ、どこかで「真ん中から」と聞いた覚えもありました。


鳥居はどこからくぐるのが正しいの?

素朴な疑問を禰宜(ねぎ)にお答え教えていただきました。

 

鳥居はどこからくぐるのが正しいの? 神社の参拝お作法

「お作法を知らないので失礼があったら申し訳ございません。
よろしかったら教えていただけますか?」

常々疑問に思っていた、鳥居をくぐる位置を禰宜にお尋ねしました。

禰宜がおっしゃるには、

「正中を避ける」

というのがお作法だそうです。

ですから、鳥居をくぐるときも、参拝するときも、正中は避けるのが◎です。

 

正中>>>右>>左 正中がもっとも格が高い

神殿に向かって格は
1.正中
2.右
3.左
となるそうです。

左に立てるのであれば、左からお参りするのがGOOD。
ただし、出入口が右にあって正中を横切らなければならないようなときは、右からお参りしてください。(正中を横切るのはNGだそう)

神職の方も正中は避けておられるそうです。 ← 気付きませんでした!
ただし、お祓いをされるときは神様に代わってーなので、正中に立たれるそうです。

 

神道のお作法「進左・退右・起右・座左(しんさ・たいう・きゆう・ざさ)」

神道には「進左・退右・起右・座左(しんさ・たいう・きゆう・ざさ)」ということば(作法)があります。

進むときは左足から
退くときは右足から
起つときは右足から
座るときは左足から

というのが神道のお作法だそうです。

「とはいっても、神道はそこまでお作法にうるさくありませんから大丈夫ですよ。安心してお参りください」
とやさしい笑顔の禰宜。

 

ちょっとしたことかもしれませんが、お作法がわかると、参拝がさらに楽しくなりますよね。

って、楽しいんかいっ!!(笑)

 

しーぶん(おまけ):沖縄の神社ならではかも。幣殿の小壁に

以前、波上宮の例大祭に参列させていただいたときのこと。
初めて拝殿へ上がらせていただきました。

小雨に濡れる幣殿を眺めていると、
“あ! おもしろい。マクブやタマンがいるなぁ”
と幣殿の小壁にピチピチと跳ねる沖縄のカラフルな魚を見つけました。
もちろん、例大祭の最中でしたので撮影は控えました。

後日、撮影させていただいたのがこちら。

 

波上宮、とても気持ちの良いところです。

那覇にお越しの際はぜひお参りください。(*^-^*)

 

今日もご愛読にふぇーでーびる☆

明後日は友利部落「敬老会」の司会で宮古島です♪
みなさまもステキな週末をお過ごしくださいね。(^-^)/

みなさまに琉球弧のすべての神々のご加護がありますように☆
うまんちゅぬ あちゃー かふー うにげーそーいびーん。