琉装といえば「からじ結」
艶やかな琉球の衣装に身を包まれた女性。
髪型、ヘアスタイルは自由。
なのですが、
うちなーからじを結うことによって、琉装の特徴と魅力が全開。
「からじ結」は女性の琉装姿を大きく左右すると言っても過言ではないかと思います。

琉球国時代の女性は身分によって髪型が少し異なっていたサ
女性のからじ結に欠かせない小道具のひとつが「ジーファー(かんざし)」です。
かつて琉球国時代の女性は、身分によってジーファーが異なり、からじも首里結、那覇結、辻結など、地域や身分によって異なったとされています。
詳細はまたどこかで。
琉装の「からじ結」には(だいたい)「イリガン」を使います
琉装の女性らしさ全開のからじを結うためには、「長い髪」と「髪のボリューム」が必要です。
長い髪ってどのくらいの長さかというと、だいたい腰~チビ(おしり)以上の長さが必要かと思います。
でも、それだけ髪が長いと、洗うのも乾かすのもダイズさいが(大変です)。
なので、たいていの女性は「イリガン」と呼ばれる付け毛、いわゆるエクステを使って結い上げます。
イリガンは、ストレートであることが基本です。
イリガンには大きく2種類、人の髪でできた「人毛」と、イミテーションで作られた「人工毛」があります。
近年では、パーマをかけていない、染めていない、髪をすいていない、という三拍子揃ったストレートヘアの方は 絶滅危惧種 極めて稀です。
そのため、質の良いイリガンは年々減っています。
人毛の方が質もよく、結いやすく、お手入れもしやすいのですが、いかんせん値段が高い。というのが実情です。

からじ結はとっても難しい!!
イリガンとジーファーが手に入りました。
さー、からじ結にチャレンジ!
とは言え、琉球のからじ結はとても難しく、簡単には結えないんですよ。
うまくキレイに結えるようになるまでには、かなり、相当練習する必要があります。
例えば、教えてもらいながらだったとしても、1~2回習っただけで結える方は美容師さんくらいかも? です。
ほんとーに難しいんですよ。
日本髪を結うときはブロッキングしてから結いますので両手が自由になるそうです。
ところが、からじ結(※かつら結いの場合)は片方の手はずーっと髪を掴んだまま=結っているあいだ自由になるのは片手だけなんです。
それもからじ結が難しくなる点なのかも・・・。
なんでこんなややこしいんだ?!と思うほどですよ。
慣れれば自分でも結えますが。。。
大切な舞台などの場合は、プロの髪結師にお願いする方が多いようです。
※からじ結いには、大きく結い方(結う方法)が「かつら結」と「ケーシ結」という結い方があります。詳しくはまたどこかで。
ぽっこりを使った「からじ結」で必要なもの
とにかく難易度が高い琉装の髪型。
そこで登場するのが、「ぽっこり」です。
ぽっこりは、結い上げた部分のカタチを作ったものです。
ものすごーく簡単にいうと、髪の上にのっける被り物、カツラみたいなものです。
自分の髪で土台部分のカタチづくりは必要ですが、「ぽっこり」を乗せるだけで、なんちゃってうちなーカラジになります。

<ぽっこりを使った「からじ結」で必要なもの>
◎ 鏡は必須です。
・ぽっこり
・ジーファー
・ゴム(自分の髪を結ぶ用)
・櫛
・コーム
・アメピン(5本以上)
・Uピン(5本以上)
・整髪料(ヘアクリームやスプレーなど、髪をまとめ固める整髪料)
・ケタブ(ケタボ) ← 髪にボリュームがある方だと不要かもです
・手鏡
・着物を保護する肩に掛ける手ぬぐいやタオルも1枚あると良いかも。
「ぽっこりを使ったからじ結を教えてほしい」とのリクエストがあったので、その方に「ぽっこりを使ったからじ結いで必要なのはこれですよー」というのをLINEするにあたり、なんとなくココまで綴りました。
※からじ結に必要なモノや結い方は、流派や個々人によって異なります。
私は現時点ではどこの流派にも所属しておりません。(o_ _)o
今日もご愛読にふぇーでーびる☆
うまんちゅぬ あちゃー かふー うにげーそーいびーん。
みなさまに琉球弧のすべての神々のご加護がありますように☆