琉歌 ー 春

去った浜下り。
唄う機会はありませんでしたが、前夜に琉歌を一首だけ考えていました。

琉歌とは

琉歌とは、和歌に対する語で、おもに奄美・沖縄諸島に伝承される叙情的な短詩形歌謡の総称です。
『沖縄大百科事典』(1983年発行・沖縄タイムス社)のなかで、比嘉実氏は「琉歌」について次のように解説されています。

琉歌の呼称が定着したのは、薩摩侵攻(1609)後で、和歌と区別するために琉球の歌=琉歌と称したと思われる。
形態的な特徴から、短歌・長歌(つらねを含む)・仲風・口説・木遣りに分けることができる。
なかでも、狭義の琉歌を意味する8・8・8・6調の短歌はもっとも多く創作され、特徴をよく示している。

ただし、琉歌の発生・成立にはまだ定説がない。学説は大きく2つに分けられる。
「外来伝播説」・・・和歌・小唄など本土の文学的影響を受けて成立したとする説
「内在発生説」・・・おもろやその他の歌謡を母胎とみ、琉歌の成立を沖縄文学の自立的な発展とする説

春を詠んだ琉歌

参考にした琉歌2首をご紹介いたします。

春ごとにつめて 
年や重ねても
いつもわが心
花どやゆる

[作者]読人しらず

(大意)
春ごとに次第に年を重ねては行くけれど、いつもわが心は花のように若々しい。

【出典】清水彰編著『琉歌大成 本文校異編』平成6年発行(沖縄タイムス社)P892
春にうかされて
花のもともとしので
袖に匂ひ移ち
戻るうれしや

[作者]読人しらず

(大意)
春に浮かされて、花のもとへ忍んで、袖に匂いを移して戻るのが嬉しい。

【出典】清水彰編著『琉歌大成 本文校異編』平成6年発行(沖縄タイムス社)P894

沖縄民謡「ナークニー」は、狭義の琉歌=サンパチロク(8・8・8・6)にのせて自由に唄うことができます。
「ナークニー」を覚えたての頃は、自分の好きな琉歌を一所懸命にいくつか覚えました。
あの頃は、「花に山嵐 月ぬ夜に霞・・・」など、世の無常を詠ったものや、淋しい、切ないものばかり好んでいました。ですが、歳を重ねると、明るい内容の琉歌もいいなと思うようになりました。

沖縄の「ナークニー」と同じように、心情を自由に唄うことができるのが、八重山民謡「とぅばらーま」です。

笛と唄三線が奏でる八重山民謡を生音で ー ぬちぐすいぬ宵

八重山のこころを唄う至高の名曲「とぅばらーま」。
石垣島在住の「とぅばらーま大会」チャンピオン・金城弘美さんと小林紀子さんの笛が奏でる八重山民謡。
那覇市壺屋にて、5月29日(金)開催。沖縄文化イベント「ぬちぐすいぬ宵」にて、マイクを通さない、ふたりの女性の生音で、八重山の島風にどっぷり浸れます。
戦後から続く民芸の座で数々の貴重な古酒を揃える「民芸酒場おもろ」を13名様で貸切り。
やちむんで供される古酒と琉球料理とともに、八重山の島風に癒される、すべてが「命の薬」となる宵です。

『ぬちぐすいぬ宵 第一夜 八重山の唄遊び』▶ 詳細

『ぬちぐすいぬ宵』あと三席、大切に残しております。ご縁をお待ちしております。

※ 20歳以上のお客様に限ります。完全事前予約予約制です。下記リンク先からお申込みください。

 

 

 

 

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