沖縄本島南部の南城市玉城垣花にある垣花(かきのはな)樋川。
眺めもよく、水量が豊富で、涼を感じることができる人気の有名湧水スポットです。
その垣花樋川の近くにあるのが、仲村渠(なかんだかり)樋川です。
垣花樋川に比べると水量は多くありませんが、かつて生活の中心だったのだろうなぁと感じさせる趣がイイ感じです。
沖縄の伝統的な石造井泉を代表する仲村渠樋川は、平成7年6月27日に国指定重要文化財に指定されています。
だれもいない仲村渠樋川。
近くの垣花樋川や、金武(きん)町金武大川(ウッカガー)は、訪れてみるとたいてい誰かがあふれる湧水と戯れているのですが、仲村渠樋川はあまり人と出会うことがありません。
“侘び寂び”と言いますか、それがまた、活気ある樋川とは違った魅力にも思えます。
仲村渠樋川と道を隔てたところにある「仲村渠農村公園」の緩やかな丘陵を登れば、南部の海を見渡せる憩いの場があります。気候の恵まれたときであれば、とても気持ちがよさそうです。
農村公園から少し下って、垣花樋川へ行く道へ降りていくと、この日は通行止めになっていました。
看板には「協力願い 葬儀の為 関係者以外の車の進入は ご遠慮ください。(14:00~17:00) ○○家」とありました。
なんだか映画みたい。沖縄本島にもこんなところがあるんだなぁ。
まるで小さな離島に来てしまったような気持ちを少し抱きました。
樋川はウチナーグチで「ひーじゃー」と言うのですが、あるシージャ方(目上の方)からこんなふうに習いました。
「ヤギもヒージャーって言うでしょ。ヤギと区別して、樋川はフィージャーって言うんだよ」と。
樋川といえば必ず思い起こされる、かれこれ15年ほど前の話です。
本日もご愛読にふぇーでーびたん☆
うまんちゅぬ あちゃー かふー うにげーそーいびーん。
みなさまに琉球弧のすべての神々のご加護がありますように☆